中国の金属市場が投機熱に包まれている。世界的な需給逼迫(ひっぱく)と工業需要を背景に銅やニッケル、リチウムといった商品の相場上昇が続くと見込むトレーダーやファンドが、積極的に買い入れている。

上海で取引される6つの卑金属で未決済建玉が過去最高に急増し、極めて強い地合いとなっている。地政学リスクの高まりに加え、中国と米国で金利が低下するとの期待も、投資家が原材料に資金を投じる一因だ。

上海先物取引所で取引される6つの卑金属先物に、金と銀の先物を加えた昨年12月の総売買代金は37兆1000億元(約832兆円)に達し、前年同月比で260%余りの増加を記録。先月29日は売買量ベースで銅取引にとってここ10年余りで最も活発な1日となった。

 

需給逼迫に加え、金属市場は中央銀行の金融緩和にも支えられている。金利が低下すると、卑金属のような利回りを生まない資産を投資家が購入しやすくなるのが一般的だ。

ドル安も追い風となっており、投資家は通貨価値の目減りを見越したいわゆる「ディベースメント取引」に資金を投じている。

上海東呉久盈投資管理のトレーディング責任者チア・チョン氏は、「商品にはマクロ資金の配分による大きな資金流入が見られる」と述べ、株式と共に商品先物も今年上昇すると見越した取引をしている株式ファンドもあると指摘した。

ステンレス鋼や電池に使われるニッケルは7日、上海先物取引所で6%近く上昇した。アルミニウムの中心限月は2021年以来の高値で取引を終え、銅は1トン=10万元という節目を突破した。ただ、中国市場には在庫増加など弱気の兆候も出つつある。

原題:China Metals in Grip of Frenzy as Investors Bet on Global Rally(抜粋)

--取材協力:Alfred Cang、Yihui Xie、Martin Ritchie.

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.