(ブルームバーグ):中国の習近平国家主席は5日、韓国の李在明大統領と北京で自撮り写真を撮影した。中国政府はその翌日、日本に対し全く異なるメッセージを送った。
中国商務省は6日、軍民両用(デュアルユース)品目の対日輸出管理を強化すると発表し、高市早苗首相の台湾に関する国会答弁を巡る対抗措置をエスカレートさせた。
中国はその一方で、韓国には融和姿勢を示す。李氏は今回の北京訪問で、過去2カ月余りで2回目となる習主席との首脳会談に臨んだ。400人規模の経済代表団を伴う訪問となり、関係悪化を背景に数百人の日本企業幹部が中国訪問を見合わせる状況とは対照的だ。
日本と韓国への相反する対応には、より広いシグナルを発する意味合いがある。日本に圧力をかけつつ韓国と関わることにより、台湾問題で中国の立場に公然と異を唱える政府を孤立させ、台湾への公の支持を自制するよう他の国に促す狙いがある。
ユーラシア・グループのシニアアナリストで、米外交官として中国と日本に駐在した経験を持つジェレミー・チャン氏は「中国は韓国と日本との間に明らかにくさびを打ち込み、李氏が目指す韓国外交の『均衡』回復と、大統領の所属政党に根付く反日傾向を利用しようとしている」と指摘した。
李大統領は習主席や夫人らとの自撮り写真をX(旧ツイッター)に投稿した。習氏が前回の韓国訪問時に李氏に贈った中国・小米科技(シャオミ)製スマートフォンで撮影した。「あなたのおかげで、一生に一度のショットが撮れました」と李大統領は謝意を示した。
習主席は5日の首脳会談で、両国が日本の軍国主義と戦った共通の歴史に言及し、「第2次大戦の勝利の果実と、北東アジアの平和と安定を守るために手を携えるべきだ」と述べた。
原題:China Courts South Korea as It Pressures Japan Over Taiwan (1)(抜粋)
--取材協力:Colum Murphy、Cat Barton.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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