アラブ首長国連邦(UAE)は30日、イエメンから部隊を撤収すると発表した。内戦が続くイエメンでは、サウジアラビアとUAEがそれぞれ対立する政治勢力を支援しており、軍事作戦を巡って緊張が高まっていた。

UAE国防省は声明で「最近の情勢の進展と、それが対テロ作戦の安全性と有効性に及ぼし得る影響を踏まえ」、残る要員を「自発的な判断で」撤収するとした。

サウジは、UAEがイエメン南部の分離主義勢力を指揮し、自国の国境を脅かしていると主張。サウジアラビアはUAEに対し、イエメンからの部隊撤収と武装勢力への支援停止を求めていた。

サウジ主導の連合軍は先に、イエメン南部にあるムカッラ港で空爆を実施した。サウジ側は、UAEから分離派勢力「南部暫定評議会」(STC)向けに運ばれた武器を標的に攻撃したとしているが、UAE側はこの主張を否定している。

UAE外務省は、イエメンにおける同国の優先事項について、「正統性の回復を支援し、テロと闘うと同時に、イエメンの主権を全面的に尊重することだ」と説明。ムカッラ向けの輸送品については、UAE部隊が使用する車両が含まれていたと述べた。

原題:UAE to Withdraw Troops From Yemen After Clash With Saudi Arabia(抜粋)

--取材協力:Omar Tamo.

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