トランプ米大統領は8日、農家向け支援として総額120億ドル(約1兆9000億円)を拠出すると発表した。また農業機械メーカーにトラクターの価格引き下げを求めた。景気に対する国民の不安に対応する新たな措置となる。

トランプ氏は、農業機械への環境規制が農家のコスト増の要因になっていると主張した上で、米ディアなどの企業に対し、こうした規制の「多くを外す」ことを認めると述べた。

「農機は高価になり過ぎており、彼らは価格を下げなければならない。多くの要因は、農機に環境面での過剰な要件を課していることだ。これは物事を複雑にするだけで何の役にも立たない」と語った。

根強いインフレや雇用環境の悪化で家計が圧迫される中、トランプ氏の経済運営に対する不満が有権者の間で高まっている。大統領の強固な支持基盤である農業生産者も例外ではなく、関税政策や穀物価格の低迷で大きな打撃を受けている。

8日に発表された支援策では、農務省が新設したプログラム「ファーマー・ブリッジ・アシスタンス(FBA)」を通じ、穀物農家に最大110億ドルの一時金を支給する。米政権当局者によれば、残りの資金はFBAの対象外となる農産物への支援に充てられる。またロリンズ農務長官は、園芸作物などの生産者の需要を見極めるため、約10億ドルを留保していると説明した。

別の当局者によると、2022-2024年の平均調整後総所得が90万ドル未満の農家が対象。給付は2026年2月末までに行われる見通しだが、前倒しされる可能性もあるという。

原題:Trump Urges Tractor Makers to Cut Costs as Vexed Farmers Get Aid(抜粋)

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