フィリピン当局は、中国と領有権を争う南シナ海の南沙諸島の周辺海域で、100隻以上の中国船が停泊しているのを確認したと発表しました。また、フィリピンの航空機に対し、熱と光を放つ「フレア」が発射されたとしています。

フィリピン沿岸警備隊は6日、南シナ海の南沙諸島の周辺海域で、武装した中国の退役軍人らが乗船した、いわゆる「海上民兵船」など合わせて100隻以上が停泊しているのを上空から確認したと発表しました。

さらに、警戒活動を行っていたフィリピン当局の航空機に対し、熱と光を放つ「フレア」が発射されたということです。また、中国海軍の艦艇がフィリピン機に対して繰り返し無線で警告を発したということです。

南沙諸島では、中国が一部の岩礁を埋め立て軍事拠点化を進めていますが、フィリピン沿岸警備隊は、国連海洋法条約に基づいた監視を続けるとしています。