(ブルームバーグ):医療器具メーカーホギメディカルの買収で米カーライル・グループが最有力候補に浮上したことが8日に分かった。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
関係者らによると、このほど実施された2次入札にカーライルのほか、複数のプライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社が応札し、価格などの条件でカーライルが上回ったという。買収交渉は最終段階にあり、近く合意に至る可能性がある。

買収額は明らかになっていないが、ホギメディカルの同日の時価総額は1285億円。カーライルと最終的に価格で合意できない可能性も残っているともいう。
ホギメディカルは、非公開化の検討を含め企業価値向上に向けたさまざまな戦略的選択肢を継続的に検討しているが、現時点で決定した事実はないとのコメントを発表した。カーライルの広報担当者はコメントを控えた。
9日の株式市場で同社株は続伸し、一時5.3%高の6000円と、ブルームバーグに残る1991年12月5日以降のデータで日中高値を付けた。
ホギメディカルは、医療用マスクや手術用ガウン、手術器具の滅菌包装袋などの医療器具で国内トップメーカーの一つ。主要顧客である医療機関の経営難などを背景に業績が低迷する中、物言う株主(アクティビスト)から株式の非公開化を求める圧力が強まっていた。
15.2%を保有する2位株主であるダルトン・インベストメンツの最高投資責任者(CIO)を務めるジェームズ・ローゼンワルド氏が今年6月の定時株主総会で社外取締役として選出され、株式の非公開化を含めた経営方針の見直しを求めていた。
ホギメディカルは、前期(2025年3月期)まで純利益は6期連続での減益で19年3月期(60億円)と比べて4分の1程度にまで落ち込んだ。今期は増益予想ながらも、10月に業績を下方修正している。
オンラインメディアのマージャーマーケットが非公開化の計画について報じたことから、ホギメディカルは10月31日、非公開化の検討を含めた企業価値向上に向けたさまざまな戦略的選択肢を継続的に検討しているものの、現時点で決定した事実はないと文書で発表していた。
(会社からのコメントを追加します)
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