(ブルームバーグ):12月第2週(8-12日)の債券市場では長期金利が2%台乗せを試しそうだ。日本銀行の利上げ継続と財政拡張に対する懸念から債券売りが続く見込み。
市場参加者の見方
◎りそなアセットマネジメントの藤原貴志チーフファンドマネジャー
- 日銀は12月の金融政策決定会合で、景気を刺激も抑制もしない中立金利の推定値を引き上げる可能性があり、利上げ到達点を巡る不透明感が強まっている
- 利上げ到達点が上がるのであれば、入札で5年債を落ち着いて買っている場合ではない。10年債利回りも2%では足りないと市場は思い始めている可能性がある
- 20年債入札も鬼門で、もう少し利回りが欲しい。来年度の発行減額への期待はあるが、12日に開かれる国債市場特別参加者(プライマリーディーラー、PD)会合の前だけに投資家は慎重にならざるを得ない
- 新発10年債利回り予想レンジ1.89-2%
◎ニッセイアセットマネジメント戦略運用部の三浦英一郎専門部長
- 日銀の12月利上げと財政拡張はおおむね織り込まれており、長期金利は2%にタッチすることはあっても一時的ではないか
- 日銀が中立金利の推定値を引き上げることへの警戒感はあるが、会合はまだ先なので答え合わせはできない
- このところの金利急騰に対して金融当局が警告を発する段階に入った。日銀は長短金利操作を撤廃した2024年3月の会合で決めた機動的な国債買い入れ、財務省は既発債の買い入れ消却や、入札と買い入れ消却を同時に行うスイッチオークションを検討している可能性がある
- 新発10年債利回り予想レンジ1.9-2.01%
国債入札
日銀買い入れ
主な材料
- 8日:10月の毎月勤労統計
- 8日:7-9月期の国内総生産(GDP)改定値
- 8日:日銀の債券市場参加者会合
- 9日:植田日銀総裁が英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)のイベントで講演
- 10日:米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後に声明、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が会見
- 12日:財務省の国債市場特別参加者会合
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