アメリカが提案した新たな和平計画をめぐって、ウクライナとアメリカなどによる協議が行われました。アメリカのルビオ国務長官によると、「大きな前進があった」ということです。

アメリカ ルビオ国務長官
「1月の就任以来、一連のプロセスの中でおそらく最高の日・会合だったと言える」

ルビオ国務長官は23日、スイスで行われたウクライナの代表団との会合後、「大きな前進があった」と強調しました。ただ、現在も関係国で調整が続いていることを理由に、具体的な内容は明らかにしませんでした。

ルビオ長官は、近くトランプ大統領とゼレンスキー大統領が電話会談を行うことを示唆するとともに、「今週木曜日までにまとめたい」と語りました。

欧米のメディアによると、アメリカの和平案は「領土の割譲」などロシア側に有利な内容が含まれているということですが、ルビオ長官は「アメリカとウクライナ双方が納得できる内容に近づけるべく取り組む」としています。

ただ、トランプ大統領は23日、「ウクライナ“指導部”は我々の努力に全く感謝を示していないし、ヨーロッパはロシアから石油の購入を続けている」とSNSに投稿し、ウクライナとヨーロッパへの不満を示しています。

一方、ウクライナのイエルマーク大統領府長官も「公正かつ永続的な平和に向けて前進している」と評価し、ヨーロッパとも協議したうえで、今後、数日以内に提案をまとめる方針を示しました。