批判を受けた軌道修正でしょうか。アメリカ中西部で移民当局の発砲により男性が亡くなった事件で、移民取り締まりの中心人物らが現場から撤収することになりました。

記者
「こちらのホテル、窓ガラスが落書きされ、広範囲にわたり割られています」

事件への抗議デモが続く中、25日夜には一部のデモ参加者が移民当局が宿泊するとされるホテルの窓ガラスを割るなど暴徒化。連邦当局は催涙ガスを使用するなど、混乱も見られました。

24日に移民当局の職員の発砲で、アメリカ人男性のアレックス・プレッティさんが死亡した事件。プレッティさんと毎日挨拶を交わしていたというコンビニ店員の女性がJNNの取材に応じました。

プレッティさんの知人
「本当に優しくて、微笑んでいるような目をしていました。いつも目を合わせてくれました」

今も気持ちの整理はつきません。

プレッティさんの知人
「身近な人にこんなことが起こるなんて、まさか誰も思いません」

当局の対応をめぐっては批判が集まっています。

当局は「銃を持った人物が職員に近づいた」として発砲を正当化していますが、当時の映像から捜査官が発砲したのはプレッティさんが銃を取り上げられた後だとの報道が相次ぎ、当局の説明との矛盾が指摘されています。

さらに、与党・共和党内からも。

共和党 バーモント州の知事
「指導力の欠如による完全な失敗だ」

こうした中、トランプ大統領は26日、州知事や地元市長と電話会談を行いました。その後…

ミネアポリスの市長
「移民当局の一部があすから撤退を始める」

現地メディアは国境警備隊トップで移民取り締まりの中心人物でもあるボビーノ司令官が現地から撤収すると伝えています。

身内からも噴き出た批判を背景にトランプ政権が軌道修正を図ったものとみられます。ただ、政権は強硬な移民政策を堅持する姿勢も示していて、今後、事態が収束するかが注目されます。