(ブルームバーグ):世界金融におけるドル覇権に対する懸念は行き過ぎだと、世界有数の資産運用会社フランクリン・テンプルトンとシンガポールの政府系ファンドGICのトップが19日、相次ぎ指摘した。
フランクリン・テンプルトンのジェニー・ジョンソン最高経営責任者(CEO)はシンガポールで開催された「ブルームバーグ・ニューエコノミー・フォーラム」で、「ドルの支配力自体に疑問があるとは思わない。どの程度低下していくかという点が問題だ」と述べた。
GICのリム・チョウ・キャットCEOも同様の見方を示し、ドルが基軸通貨の地位を失う可能性は当面低いとの認識を示した。
林氏はジョンソン氏とは別のセッションで、「米国のシステム基盤が揺るがない限り、そうした事態は極めて起こりにくいように思う」と語った。
ドルがさまざまな面で逆風に直面する中、その地位を巡る議論が再び活発化している。こうした論争は何十年も前から繰り返されてきたが、米国の財政赤字が拡大し、ドル覇権の弱体化を探る国もある中で、改めて注目を集めている。
懸念が一段と強まったのは2022年だ。当時のバイデン米大統領が、ウクライナ侵攻を開始したロシアへの制裁を実施する手段としてドルを活用したことがきっかけだった。
ジョンソン氏は、「多くのことは自分がどの立場にいるか次第だ」と述べ、投資家の所在地や投資対象とする資産、通貨の種類によって見方が異なると説明。その上で「他にどこへ行くというのか」と冗談交じりに話した。
原題:GIC, Franklin Templeton Keep the Faith on Dollar Dominance (1)(抜粋)
--取材協力:Adrian Kennedy、David Gura.
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