アメリカの第2次トランプ政権発足から20日で1年となります。この1年で様変わりしたアメリカ、そして世界をシリーズでお伝えします。まずは、アメリカから。アメリカ・ファーストをうたうトランプ政権ですが、国内では経済的な格差がさらに広がり、「働けど働けど生活が成り立たない」といった悲痛な声も挙がっています。
アメリカ東部・ペンシルベニア州。
記者
「まだ朝の8時半をすぎたところですが、すでにたくさんの人が集まってきています」
生活に困窮している人たちに食料の無料配布を行う「フードバンク」には連日、行列ができています。物価の高騰が続き、仕事をしていても生活が成り立たない人が増えているといいます。
44歳のジェシカさんは現在、一人暮らし。福祉関係の仕事と商店の販売員の2つのアルバイトを掛け持ちしていて、収入は生活保護を受けられる基準を上回っています。それでも日々の暮らしはギリギリで、「食糧支援」に助けられているといいます。
フードバンクを利用 ジェシカさん
「収入は光熱費と家賃で消えます。できるだけたくさん働いていますが、十分ではありません」
コロナ禍からの回復が始まった2021年から続く、アメリカの物価上昇。大統領選挙でトランプ氏は「バイデン政権の失政だ」と批判し、「自分なら物価を下げられる」とアピールしていました。
トランプ大統領(2024年8月)
「見ていろ、物価はすぐに下がる」
トランプ大統領(2024年9月)
「食品・自動車・すべてのもの、我々は物価を下げる」
トランプ大統領(2024年11月)
「トランプへの投票で食料品の値段は下がる」
しかし、その後、打ち出した「トランプ関税」で輸入品の価格が上昇。現在もバイデン政権だった2024年と同じ水準のインフレが続いていて、庶民の生活は限界に達しつつあります。
フードバンクは、「経済格差が拡大し、働けど働けど生活が成り立たない人が増えている」と指摘します。
セカンドハーベスト・フードバンク サラ・ワッセルさん
「誰もが“飢え”に直面しうる状況です。あなたかもしれないし、私かもしれません」
先月行われた調査では、アメリカ人の10人中7人が「生活費が高すぎる」と答え、4人に1人が「毎月の支出が収入を上回っている」と回答しました。しかし、トランプ大統領は…
トランプ大統領
「1年前、我々は“死んだ国”だった。いまや世界で一番“ホットな国”だ」
年明けから、ベネズエラ・イラン・グリーンランドなど外交問題に積極的に取り組んでいますが、日々の暮らしに苦労するジェシカさんとしては、大統領が国民生活に目を向けていないように感じています。
フードバンクを利用 ジェシカさん
「トランプ大統領は“政治屋”です、守らない約束をします。空腹を経験したことのない人たちです」
政権発足から1年。こうした声はトランプ大統領に届いているのでしょうか。
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