(ブルームバーグ):ソーシャルメディア大手の米メタ・プラットフォームズは、写真共有アプリのインスタグラムとメッセージングサービスのワッツアップ買収を巡り、反トラスト法(独占禁止法)裁判で勝訴した。
ボースバーグ連邦地裁判事(ワシントンDC)は18日、メタによる買収がソーシャルネットワーキング市場を違法に独占したことを、原告の米連邦取引委員会(FTC)は立証できなかったと述べた。判事は「アプリが次々と登場しては消え、流行を追い、新機能を加えていく中で、FTCはメタの製品市場について明確な境界線を引くのが困難になっている」と指摘。「メタが過去に独占的地位を享受していたかどうかにかかわらず、FTCが示さなくてはならないのは、メタが現在もその力を保持していることだ。本法廷はFTCがそれを示せなかったと結論づける」と記した。
トランプ政権下の2020年に提訴した連邦政府にとって、この判決は大きな敗北となった。メタ株は終日下げていたが、このニュースを受けて下げ幅を縮小。ニュース時間午後2時過ぎ現在、前日比0.4%安で推移している。
メタの広報担当者クリストファー・スグロ氏は「本日の決定は、メタが激しい競争に直面していることを認めるものだ」と発表資料で指摘。「当社の製品は人々や企業に利益をもたらし、米国のイノベーションと経済成長を体現している。今後も政府との協力を続け、米国内への投資を拡大していく」と述べた。FTCにコメントを求めたが現時点で返答はない。
原題:Meta Wins FTC Antitrust Trial Over Instagram, WhatsApp Deals (2)(抜粋)
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