中国のスタートアップDeepSeek(ディープシーク)が人工知能(AI)の進化で世界を驚かせてから約1年。中国は景気の脆弱(ぜいじゃく)さが残る中でも、株価を押し上げ続ける技術進化の波とともに2026年を迎えた。

商業ロケットやロボット工学、空飛ぶクルマなどの分野での新たな進展を追い風に、中国のテクノロジー株は年明けから好調なスタートを切った。

上海証券取引所「科創板(STAR)」市場のSTAR50指数は今年に入り先週末までに約13%上げ、香港上場の中国テクノロジー企業を対象とするハンセンテック指数も約6%上昇した。いずれも米ナスダック100指数を上回るパフォーマンスとなっている。

国産テクノロジーへの期待は、住宅不況と消費低迷に苦しむ中国経済にもかかわらず、昨年4月に始まった中国株の強気相場をけん引してきた最大の要因だ。

DeepSeekが新たなAIモデルを投入し、中国が技術的自立を優先する5カ年の経済計画を打ち出すことで、今後数カ月はこの勢いがさらに後押しされる可能性がある。

 

モビアス・エマージング・オポチュニティーズ・ファンドのマネジングディレクター、マーク・モビアス氏は16日のブルームバーグテレビジョンで、「株式市場がわれわれに語っているのは、中国がテクノロジー分野で進めていることが今後非常にエキサイティングになるということだ」と指摘。

その上で「中国の目標は今、テクノロジーや高性能半導体などあらゆる種類のAIで米国を追い越すことだということを忘れてはならない。資金はその方向に向かっている」と述べた。

DeepSeekが昨年1月27日、低コスト高性能のAIモデルを投入し、世界市場に衝撃を与えて以降、中国のハイテク各社は独自モデルの開発を加速。生成AIの導入も、アリババグループやテンセント・ホールディングス(騰訊)など中国のインターネット大手で急拡大している。

原題:China’s New Tech Stock Boom Leaves Its Economic Malaise Behind(抜粋)

--取材協力:Abhishek Vishnoi.

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