欧州中央銀行(ECB)の政策委員会メンバー、ラトビア銀行(中銀)のカザークス総裁は、欧州がロシアと既に「戦争状態」にあると考えないのは、認識が甘いと指摘し、中央銀行と金融システムはさらなる事態の悪化に備える必要があると語った。

カザークス総裁は18日公開された英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)とのインタビューで、「われわれの領土」で物理的な衝突は起きていないとしながらも、絶え間なく続くサイバー攻撃やバルト海の海底ケーブルへの妨害工作、ロシアの関与が疑われるドローン(無人機)によるデンマーク領空の侵犯に言及した。

ユーロ圏の国が自国領内で軍事衝突に直面すれば、「金融安定」や銀行システムの問題、債務の持続可能性を巡る不安につながりかねず、「スプレッドが変動する恐れがある」と同総裁は警告した。

5月で任期が満了するデギンドス副総裁の後任候補の1人であるカザークス氏は、そのようなリスクは「ごくわずか」で、欧州連合(EU)が対応可能だと強調する一方、「そうした状況に対処できる強靱(きょうじん)さを備える必要があると述べた。

欧州はロシアが「勝利しない」ようにウクライナを支援し、抑止力として軍事力を強化することで、ロシアとの直接衝突のリスクを低減できると同氏は主張した。

原題:ECB’s Kazaks Tells FT Europe Is Already ‘at War’ With Russia(抜粋)

--取材協力:Mark Schroers.

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