テーマパーク運営の米シックス・フラッグス・エンターテインメントは、中東初となるテーマパーク「シックス・フラッグス・キディヤ・シティ」をサウジアラビアで12月31日にオープンする。

国営サウジ通信(SPA)が15日に報じたところによると、新施設には20種類以上のアトラクションが設けられ、世界最速で最も高いジェットコースター「ファルコンズ・フライト」を導入する。入場料は大人1人当たり約325リヤル(約1万3450円)となる。

米ノースカロライナ州を拠点とする同社にとって北米外への進出は初めて。ただ、同社は入場料収入の低迷で年内2度目の業績見通しの下方修正を強いられた。株価は年初来で約70%下落しており、2025年は過去最悪の年になる可能性がある。

サウジにとっても初の本格的な娯楽施設となる。同国政府は近年、国民のライフスタイル向上を目的とした経済改革の一環として、エンタメ産業への投資を加速している。

同パークは、現在建設中の巨大エンターテインメント都市「キディヤ・シティ」内に設けられる。同都市は首都リヤド郊外のトゥワイク山脈近くに位置し、完成時にはパリ市の3倍余りの広さになる計画だ。

キディヤ・シティは、サウジ政府系ファンド(SWF)のパブリック・インベストメント・ファンド(PIF)が支援し、キディヤ・インベストメントによって開発が進められている。

英不動産コンサルティング会社ナイトフランクの9月のリポートによると、総事業費は推計で約320億ドル(約4兆9600億円)。うち80億ドル超の発注が完了している。

シックス・フラッグスは、キディヤ・シティで最初に開業する施設となる。

原題:Six Flags Set For Mideast Debut in Saudi Entertainment City (1)(抜粋)

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