米デューク大学は女子学生向け奨学生プログラムを男子学生にも開放する。トランプ大統領が要求する多様性・公平性・包摂性(DEI)施策廃止に沿った動きだ。

デューク大の学生新聞「ザ・クロニクル」によれば、2004年に始まった女子学生向けの「ボールドウィン奨学生プログラム」で今後、全ての学部生からの申請を受け付ける。

トランプ政権は全米の大学を対象に、DEI関連施策に関する取り締まりを続けている。

7月には、デューク大と学術誌「デューク・ロー・ジャーナル」に対する調査を開始すると、政権当局が発表した。「ロー・ジャーナルの会員を選考する上で、人種や肌の色、出身国などの要素に基づく」差別がある疑いを指摘した。

デューク・ロー・ジャーナルは、デューク大ロースクールが発行している。デュークの広報担当者にコメントを求めたが、応じなかった。

ボールドウィン奨学生プログラムのディレクター、コリーン・スコット氏は「今回の変更により、プログラムの長期的な継続性が確保されるとともに、われわれの重要な仕事を続けることが可能になる」と、同プログラム卒業生向けに電子メールで説明した。

同時に、変更によって「さまざまな感情が呼び起こされる可能性がある」ことも認めた。

原題:Duke Opens Female Scholar Program to Men After Trump Demands(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.