米ナスダックは、上場投資信託(ETF)の新規上場が相次ぐ可能性に備え人員を増やしている。米金融当局は、既存のミューチュアルファンド(投資信託)のシェアクラスとして運用会社がETFを提供できるようにする方向性を示している。

ナスダックは、資産運用業界の転換点と業界関係者がみる動きに備える米ETF市場のプレーヤーの一つ。米ETF市場は、13兆ドル(約2000兆円)規模に上る。

米証券取引委員会(SEC)が9月下旬、ディメンショナル・ファンド・アドバイザーズがミューチュアルファンドにETFシェアクラスを設けることを認める考えを示した。同様の承認を待つ競合他社は約80社に上る。

こうした動きによって新たなETFの上場が数百件規模に上る可能性もあると見込まれている。

ナスダックの米株式・上場投資商品(ETP)部門の責任者ジャン・ブイ氏は、同社が今後数週間のうちにETP部門だけでなく、法務およびコンプライアンスでも増員しようとしていると明らかにした。

ナスダックは先週、ETF部門のシニアディレクターとして、クリスチャン・ダゴスティーノ氏を採用している。

ブイ氏は10日のブルームバーグテレビジョンの番組「ETF IQ」で、「チームの厚みを確保するために人員を増やしている」とし、「上場プロセスでわれわれが遅れの原因にならないようにしたい」と語った。

ナスダックの米株式・上場投資商品部門の責任者ジャン・ブイ氏が「ETF IQ」に出演

原題:Nasdaq Is ‘Staffing Up’ Ahead of ETF Share-Class Listing Deluge(抜粋)

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