円安や原油高、飼料高の影響により、今年「農業」の倒産はここ20年間で最多ペースに迫っています。

東京商工リサーチによりますと、今年1月から11月の「農業」の倒産はあわせて67件に達し、去年1年間の42件をすでに超え、ここ20年間で最多だった2020年の80件に迫っています。

特に養鶏業や養豚業を含む「畜産農業」の倒産は26件と、1年前の同じ時期に比べて2.8倍に急増しているということです。

円安やロシアのウクライナ侵攻に伴う飼料高、それに温度管理のための燃料高騰や伝染病の広がりが経営を強く圧迫しています。

養豚や鶏卵流通の大手企業など業界のリーディングカンパニーの経営破たんも相次ぎ、「農業」経営の苦境が鮮明になっています。