ソフトバンクグループは、データセンターなどの資産に資金を投じるプライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社デジタルブリッジ・グループを現金約30億ドル(約4680億円)で買収することで同社と合意した。この買収は、人工知能(AI)ブームを支えるデジタルインフラへの投資強化を目的としたソフトバンクGの戦略の一環だ。

両社の29日発表によれば、ソフトバンクGはニューヨーク上場のデジタルブリッジに1株当たり16ドルを支払う。債務を含めた評価額は40億ドルとなる。買収については、先にブルームバーグ・ニュースが報じていた。1株当たり16ドルという買収額は、両社による協議が最初に報じられる直前の営業日である12月4日のデジタルブリッジ株終値に対して65%のプレミアムとなる。

孫正義氏

ソフトバンクG創業者の孫正義氏は、AIブームを背景に急速に高まるデジタルインフラ需要の取り込みを目指している。ここ1年、AI分野では数十億ドル規模の取引が相次いでおり、主にデータセンターやAIを構築・稼働させるために必要なコンピューティング能力を巡る案件に集中している。

市場では既に大規模な取引が進んでいる。ブラックロックはアラインド・データ・センターズを400億ドルで買収、またオラクルは、オープンAIに約4.5ギガワットのコンピューティング能力を供給することで合意した。この契約は最大3000億ドルに達する。

デジタルブリッジはデジタルインフラに特化した世界有数の投資会社で、同社ウェブサイトによれば、2025年9月末時点での運用資産は総額およそ1080億ドルに上る。

29日の米市場でデジタルブリッジ株は、ニューヨーク時間午前11時57分現在、9.7%高の15.27ドル。

この買収により、ソフトバンクGはデータセンター分野への投資に意欲的な投資家との関係を広げることになる。デジタルブリッジはマーク・ガンジ最高経営責任者(CEO)が率い、保有ポートフォリオにはAIMSやアトラスエッジ、データバンク、スイッチ、バンテージ・データ・センターズ、ヨンダー・グループといったデジタルインフラ事業者が含まれる。

ブルームバーグが先に報じたところでは、ソフトバンクGはデータセンター運営のスイッチの買収に向けて協議を進めている。事情に詳しい複数の関係者によれば、スイッチのオーナー側は、負債を含む評価額を約500億ドルとすることを求めてきた。

原題:SoftBank to Buy Data Center Firm DigitalBridge for $3 Billion(抜粋)

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