28日の債券相場は上昇が予想される。米長期金利低下の流れを引き継ぎ買いが先行する。日本銀行の定例国債買い入れオペも支えになる。

SMBC日興証券の奥村任シニア金利ストラテジストは、米長期金利低下を受けてひとまず上昇して始まると予想する。同時にこの日の日米首脳会談で円安けん制発言が出て、日銀がタカ派化することへの警戒感が上値を抑え、相場は伸び悩むとみる。一部で日本側が防衛費増額を米国側に伝えるとの報道もあり、利回り曲線はこれまでのフラット(平たん)化の反動が起こりやすいと言う。

同氏による新発10年国債利回りの予想レンジは1.65-1.68%(27日は1.67%で終了)、先物中心限月12月物は135円80銭-136円20銭(同135円96銭)。

先物夜間取引で12月物は27日の日中取引終値比17銭高の136円13銭で終了した。27日の米10年国債利回りは前週末比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低い3.98%程度。

日銀買い入れオペ

  • 定例の国債買い入れオペの対象は残存期間3年超5年以下、5年超10年以下、10年超25年以下、25年超、物価連動債。買い入れ額はそれぞれ2800億円、3050億円、1150億円、750億円、500億円
  • 日銀:国債買い入れオペ一覧 (表)

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