高市総理は、マレーシアでの一連の日程を終えました。就任後初めての外国訪問の成果と課題について、同行した官邸キャップ・中島哲平記者の報告です。

「世界に咲き誇る日本外交を取り戻す」と決意を語り、本格的な外交デビューを果たした高市総理ですが、この後も重要な外交日程が続きます。

高市総理
「各国の首脳との間で、今後の協力の基礎となる信頼関係をしっかり構築することができた」

今回の日ASEAN首脳会議で、高市総理は、海洋進出や経済的な威圧を強める中国を念頭に、日本が主導する法の支配に基づく「自由で開かれたインド太平洋」の推進に向けた協力を呼びかけ、共同声明を採択しました。

また、AI=人工知能の分野でも、中国製品の浸透を防ぐ狙いなどから、ASEANと開発などを共同で進める構想「日ASEAN・AI共創イニシアティブ」を発表しています。

外務省関係者は、「就任後初めての外遊だったが、安定感があった」と評価しています。

一連の日程を終えた高市総理は、きょう来日するアメリカのトランプ大統領とあす首脳会談をおこなうほか、31日からは韓国でのAPEC首脳会議に出席するなど、重要な外交日程が続きます。

今回の外遊成果をどう活かしていけるのか、高市総理の外交手腕が問われることになります。