生理・月経などが引き起こす経済損失は、年間5700億円にものぼると試算されています。さらに、現代女性が生涯で経験する生理の回数は、数十年前の5倍から10倍に増加。それに伴い、子宮の病気のリスクも高まっているといいます。
そこで産婦人科専門医の稲葉可奈子さんをお迎えし、「生理の新常識」について徹底的に深掘りします。女性の8割が我慢しているという不調。 でも、稲葉先生は「生理痛もPMSも、1ミリも我慢しなくていい」と言います。
「生理で休む」から「生理を休む」へ――。
人生のうち約7年間も続くと言われる生理の期間を、もっと快適に過ごすための「新常識」を学びます。 保険適用でできる最新の治療法から、女性本人だけでなく、男性や管理職が知っておくべき職場のコミュニケーション術まで。
あなたの、そしてあなたの周りの大切な人の生活をより良いものにできるかもしれません。
<出演者>
▽稲葉可奈子
産婦人科専門医
京都大学医学部卒業、東京大学大学院にて医学博士号を取得。4児の母。
女性の生涯通しての伴走者となる「かかりつけの産婦人科」をもつのを日本でも当たり前にしたい、産婦人科受診のハードルを下げたい、という想いで、「気軽に受診できる、受診したくなる、かかりつけにできるレディースクリニック」をめざして、2024年7月に Inaba Clinic を渋谷に開院。
子宮頸がん予防や性教育など生きていく上で必要な知識や正確な医療情報とリテラシー、育児情報などを、SNS、メディア、企業研修などを通して効果的に発信することに努めている。
▽市川衛
医療の翻訳家
東京大学医学部健康科学看護学科卒、元NHKディレクター。2016年スタンフォード大学客員研究員を経て、2021年にNHKを退職。
“医療の翻訳家” として、医療・健康・いのちに関わる難しい情報を、わかりやすく、役に立つ形で翻訳して多くの人に届けることを人生の目標として、執筆やメディア活動、大学の教員などの活動をしている。
現在、武蔵大学社会学部メディア社会学科准教授、広島大学医学部客員准教授、READYFOR株式会社認定パートナーも務める。
<収録日>
2025年9月30日