中国軍機による自衛隊機へのレーダー照射をめぐり、小泉防衛大臣が中国側から訓練を行う時間など「危険回避のための十分な情報はなかった」と主張していることについて、中国国防省は「訓練はおよそ6時間継続すると通報していた」などと反論しました。

中国軍機によるレーダー照射について小泉防衛大臣は「訓練を行う時間や場所の緯度・経度など具体的な情報は示されておらず、危険の回避のために十分な情報はなかった」と説明しています。

これについて中国国防省の報道官は15日、「中国側は、飛行訓練はおよそ6時間にわたり空母の南の区域で行うと伝えていた」と反論しました。そのうえで、「日本側は何度も戦闘機を派遣し、中国側が訓練を行っているエリアで騒ぎを引き起こしており、飛行の安全を脅かした一切の責任は日本側が負うべきだ」と主張しました。

さらに、高市総理の台湾有事をめぐる答弁を念頭に「中日関係が困難に陥っている根本的な原因を直視し真摯に反省して誤りを正すよう促す」と強調しています。