「日本人のノーベル賞受賞」に沸く一方で、足元の研究力は世界3位から13位へ転落——。

ノーベル賞受賞者が口をそろえて訴えるのが日本の研究力への“危機感”。データが突きつけるのは、世界が進化する中で日本だけが「30年立ち止まっていた」という現実です。

なぜ日本は取り残されたのか。

予算を巡る財務省と文部科学省のそれぞれの見解、提言「科学の再興」の内容、そして第7期科学技術・イノベーション基本計画はどこに向かうのか。

今回は行政と研究の現場をつなぐ「科学の参謀」の赤池伸一さんをゲストにお招きし、日本の現状と未来について議論します。

<出演>
▽赤池 伸一
文部科学省科学技術・学術政策研究所 総務研究官
1992 年に科学技術庁に入庁し、在スウェーデン日本国大使館一等書記官(科学技術アタッシェ)、文部科学省 科学技術・学術政策局 国際交流官付 国際交流推進官、(独)科学技術振興機構 研究開発戦略センター(JST/CRDS)副センター長補佐、一橋大学イノベーション研究センター 教授などを歴任。現在、文部科学省 科学技術・学術政策研究所(NISTEP)総務研究官。内閣府科学技術・イノベーション推進事務局参事官などを兼務。
専門は科学技術政策、エビデンスベースド・ポリシー(EBPM)。行政と研究の現場をつなぐ「科学の参謀」として活躍中。

▽鈴木有
TBS CROSS DIG with Bloomberg サイエンスエディター
物理学科出身。前職はNHKで初任地は鹿児島。記者として、宇宙、基礎科学、文化、ITなどを幅広く取材。2025年7月にTBSテレビ入社、TBS CROSS DIG with Bloombergに加わる。
科学の専門家を招いた番組「1on1」や「ULTRA SCIENCE」、医療の「1on1 Health」、教育系シリーズ「まないく」を主に担当。4児の父。

<収録日>
2025年11月28日