(ブルームバーグ):株式取引アプリを運営する米ロビンフッド・マーケッツの株価が29日の取引で約12%上昇し、過去最高値を更新した。同社が選挙やスポーツ試合など幅広い注目を集めるイベントの予測市場で大きな進展を遂げているとブラッド・テネフ最高経営責任者(CEO)が明らかにした。
テネフ氏がX(旧ツイッター)に同日投稿した内容によると、ロビンフッドの顧客がこれまでに取引したイベント契約は40億件を超え、うち20億件が7-9月(第3四半期)だけで成立した。
予測市場は2024年米大統領選で注目を集めた。カルシやポリマーケットといったプラットフォームが選挙結果を巡り数百万ドル規模の賭けを可能にした。ロビンフッドはこの分野を成長の原動力と位置付けている。金融市場とギャンブル業界の境界は曖昧になりつつある。
同社は米商品先物取引委員会(CFTC)の管轄下にあるカルシとの提携を通じ、予測市場の契約取引を提供している。8月にはプロおよびカレッジのアメリカンフットボール関連契約の取り扱いも開始した。
ロビンフッドの株価は年初来で3.7倍となっている。今月にはS&P500種株価指数の構成銘柄にも採用された。予測市場を除く同社の主力事業は、株式やオプション、暗号資産(仮想通貨)の取引。
原題:Robinhood Shares Climb 12% on Growth in Prediction-Market Trades(抜粋)
--取材協力:Paige Smith.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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