スウェーデンのゲーム大手エンブレイサー・グループ傘下の開発スタジオ、クリスタル・ダイナミクスが従業員の一部削減を明らかにした。具体的な人数や削減理由は不明。一方、関係者によると、新たな資金供給パートナーが見つからなかったため、シューティングゲーム「パーフェクトダーク」の開発を完全に断念したという。

2020年に米マイクロソフトの家庭用ゲーム機「Xbox」など向けにた同作は、2000年に「ニンテンドー64」向けに発売された同名シリーズのリブート版。当初はマイクロソフト傘下のゲーム開発スタジオ「イニシアチブ」が開発を手掛けていたが、早い段階で難航し、老舗のクリスタル・ダイナミクスが共同開発に加わった。

しかし今年7月にはマイクロソフトのゲーム部門での大規模な人員削減と共にイニシアチブの閉鎖が発表され、リブート版の開発中止も公表された。

イニシアチブとクリスタル・ダイナミクスの経営陣は開発資金獲得に向け、その後2カ月にわたって複数の販売元と交渉を重ねた。その中で米ゲームソフト大手テイクツー・インタラクティブ・ソフトウエアが資金提供に関心を示したものの、長期的な権利保有などを巡り合意に至らず、交渉は不成立になったと、関係者が匿名を条件に明らかにした。

エンブレイサーやテイクツーの広報担当者はいずれもコメントを控えている。

原題:‘Perfect Dark’ Developer Lays Off Staff After Funding Deal Falls Through (1)(抜粋)

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