アメリカの政策金利は「150〜175ベーシスポイント低くてもいい」
Q:FRBが利下げすればウォール街はさらに良くなるかもしれません 大統領は昨日コメントを発表しました。「遅すぎるパウエル議長はすぐに利下げすべきだ」と。状況を判断するために もう少し時間を与えるのが妥当ではないですか?
ベッセント財務長官:まず言えるのは、もっと質の高い米国雇用統計のデータがあれば6月と7月に利下げができたでしょう。つまり50ベーシスポイントの利下げが行われる可能性は非常に高いということです。トランプ大統領はあだ名をつけるのが得意ですが、パウエル議長を「遅すぎる」と呼ぶのは彼が利上げを繰り返したがっているからです。パウエル議長は、先見の明があったアラン・グリーンスパンと違います。
パウエル議長はデータ重視ですが私はそれが間違いだと思います。米国は1990年代のような経済に戻りつつあると思います。なので、パウエル議長の考え方は古いです。9月に50ベーシスポイントの利下げから始まる一連の利下げが行われる可能性があると思っています。
Q:9月に50ベーシスポイントの利下げは経済が経済の不調の表れと受け取られませんか?
ベッセント財務長官:これは調整であり金利を引き締め過ぎているというシグナルになります。どのような試算をしても 金利は今より150〜175ベーシスポイント低くてもいいはずです。FOMCは立ち止まって考える必要があると思います。最も政治色が強かった理事の一人が辞任しました。彼女は政治色が強かったと思います。
Q:クーグラー理事のことですよね。なぜ彼女にそのような印象を?
ベッセント財務長官:内部の事情がたくさんあります。カマラ・ハリス氏が大統領選挙に出ていた時にクーグラー理事は利下げが必要だと言っていました。「滑走路を整える必要がある」と。その後、突然....トランプ氏のせいか、関税のせいかは分かりませんが。
