中国の工業利益が2カ月連続で減少した。当局は価格下落を招いている過剰競争の抑制に向けた取り組みを強化する構えだ。米国の関税による打撃も重なり、企業収益への圧力が強まっている。

国家統計局が27日発表した6月の工業利益は前年同月比4.3%減。ブルームバーグ・エコノミクス(BE)は8%減と見込んでいた。5月は9.1%減だった。1-6月の累計では1.8%減となった。

利益の減少継続は、中国国内での企業間の過剰な競争を抑制する必要性の高まりを浮き彫りにしている。中国経済は内需の弱さに苦しんでおり、当局はデフレ圧力の緩和を目指している。

トランプ米大統領による関税措置によって、米国向け輸出は大きく落ち込み、世界最大の消費市場である米国での販売コストが上昇。中国の製造業者にとっては利幅がさらに圧迫される可能性が高い。

収益の低迷は企業の景況感を損ね、投資や雇用への意欲を一段と鈍らせる可能性がある。

原題:China’s Industrial Profits Drop for Second Month Amid Price Wars(抜粋)

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