(ブルームバーグ):米グーグルの親会社アルファベットを率いるスンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)が、ビリオネアの仲間入りを果たした。前日に発表した4-6月(第2四半期)決算で売上高が市場予想を上回り、株価が上場来高値に近づいたためだ。
ブルームバーグ・ビリオネア指数によれば、ピチャイ氏(53)の純資産は11億ドル(約1620億円)となった。創業者ではないCEOとしては極めて異例の快挙だ。
特にハイテク業界では、メタ・プラットフォームズのマーク・ザッカーバーグ氏やエヌビディアのジェンスン・フアン氏のように、創業者であるトップが自らの出資持ち分によって巨額の富を築くケースが多く見られる。

ピチャイ氏は、1998年のグーグル創業時のメンバーではなかったが、同社CEOとしての在任期間は歴代で最も長くなった。8月には在任10年となる。
同社広報担当者はピチャイ氏の純資産についてコメントを控えた。

ピチャイ氏はインド南部タミルナド州の中流家庭に生まれた。自宅は2部屋しかないアパートで、一家は車を持っていなかった。
1993年に米スタンフォード大学の大学院(カリフォルニア州)に奨学金を得て進学が決まると、家族は父親の年収を上回る費用を捻出してピチャイ氏のために航空券を買ったという。
原題:Alphabet’s Rise Propels CEO Sundar Pichai to $1 Billion Fortune(抜粋)
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