(ブルームバーグ):英ヴァージンアトランティック航空は8日、イーロン・マスク氏率いるスペースXの衛星通信事業「スターリンク」と機内Wi-Fiサービス提供で契約したと発表した。英航空会社で初の契約となった。
ヴァージンは来年、導入に着手し、2027年末までに全機への装備が完了する見込みだとしている。
ヴァージンのシャイ・ワイス最高経営責任者(CEO)とシボーン・フィッツパトリック顧客体験最高責任者(CXO)はロンドンでのイベントで、このサービスが自社マイレージプログラム「フライングクラブ」会員向けに無料提供されると明らかにした。ワイス氏は契約額については明言を避け、「多額だ」と述べるにとどめた。
ワイス氏は今年4月、機内Wi-Fiサービスの提携先としてスターリンクのほか、アマゾン・ドット・コムの「プロジェクト・カイパー」やビアサットなども検討しているとブルームバーグとのインタビューで述べていた。しかしこの日、同氏は「現時点で唯一の解決策はスターリンクだ」と話した。
この日はほかにも新たな計画が発表された。2030年までにボーイング787型機の客室を改修し、プレミアムとアッパークラスのシートを増やすほか、人気の高いバーエリアを段階的に廃止してリトリート・スイート(最上位の個室型座席)に置き換えるとした。
ワイス氏は「プレミアム旅行に対する根強い需要がある。当社には大きな成長余地があると確信している」と語った。
原題:Virgin Atlantic Will Use Musk’s Starlink for Fleet Wi-Fi (1)(抜粋)
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