(ブルームバーグ):米家電量販店ベストバイのヘルスケア部門、ベストバイ・ヘルスは、2021年に4億ドル(現在のレートで約580億円)で買収したカレント・ヘルス事業を売却する。
在宅医療向けテクノロジーを提供するカレント・ヘルスは、ベストバイ・ヘルスが在宅医療プラットフォームの構築に向け事業統合を進める中で取得した企業の一つだった。なお、医療用緊急通報システムのライブリーなどは引き続き保有する。
カレント・ヘルスのリンクトインへの投稿によれば、共同創業者のクリストファー・マギー氏が同事業を再取得し、再び経営に当たるという。取引に関する金銭面の詳細は公表されていない。
マギー氏のコメントはすぐには得られなかった。
ベストバイのヘルスケア事業は、当初の期待ほどの成果を上げていない。同社は事業の長期的な見通しの悪化を反映し、24年11月-25年1月(第4四半期)に4億7500万ドルののれん代償却費用を計上した。
ベストバイのコリー・バリー最高経営責任者(CEO)は3月の決算発表時の電話会議で投資家に対し、「在宅医療を可能にするテクノロジーの活用という基本戦略には今も自信を持っており、それが医療の将来にとって重要だと確信している。ただ、市場の成長ペースは当初の予測ほど速くない」と述べていた。
原題:Best Buy Divests Home Care Unit Bought for $400 Million in 2021(抜粋)
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