中東情勢悪化を巡る懸念から投資家がリスク資産を避ける動きを強め、暗号資産(仮想通貨)は17日の取引でイーサとソラナを中心に下落した。

時価総額ベースでデジタル資産セクター全体の6割余りを占めるビットコインも値下がり。ビットコインはここ1週間、下げが目立つ。

暗号資産投資会社クロノス・リサーチのビンセント・リウ最高投資責任者(CIO)は、「マクロ経済の不確実性と市場の力学が複合的に今のオルトコイン下落に反映されている」と述べた。オルトコインとは、ビットコインを除く暗号資産の総称だ。

「最近のビットコイン価格の調整に加え、米国の外交政策を巡る動きなど地政学的緊張の高まりが下落要因」というのがリウ氏の見立てだ。イスラエルによるイランへの攻撃が始まった先週末も仮想通貨は売り込まれ、ビットコインは混乱時の避難先とする見方が再び揺らいでいるようだ。

 

原題:Altcoins Resume Decline as Haven Appeal of Digital Assets Fades(抜粋)

--取材協力:Muyao Shen、David Pan.

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