米メタ・プラットフォームズは、現在の人工知能(AI)よりも進化した汎用(はんよう)AI(AGI)の実現を目指す新チーム設立に向け、アルファベット傘下グーグルなど複数のテクノロジー企業からトップエンジニアを引き抜いている。

グーグル・ディープマインドの主任研究者であるジャック・レイ氏が、メタの「スーパーインテリジェンス」チームに加わる見通しだと、事情に詳しい複数の関係者が非公開情報だとして匿名を条件に明らかにした。また、他の関係者によれば、メタはAI音声スタートアップのSesame AI(セサミAI)の機械学習責任者、ヨハン・シャルクウィック氏も採用した。

データラベリングを手がけるスタートアップ、スケールAIの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のアレクサンドル・ワン氏も、メタが同社への多額の投資を最終決定した後に新チームの一員になる見通しだと、ブルームバーグ・ニュースが報じていた。

新チームは、グーグルやオープンAIなどのライバルに対抗するため、メタのマーク・ザッカーバーグCEOが主導する野心的かつ高コストの取り組みの一環。メタの最新AIモデル「Llama(ラマ)4」に対する低い評価にザッカーバーグ氏は不満を募らせており、新メンバー採用によってLlamaの改良や、音声とパーソナライズ機能の面でより高度化したAIツールの開発を進めたい考えだ。

メタとザッカーバーグ氏は、株式を含めた数千万ドル規模の複数年の報酬パッケージを提示していると、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。メタの広報担当者はコメントを控えた。レイ氏はグーグルからメタに移籍することを認めたが、それ以上のコメントは控えた。シャルクウィック氏はコメント要請に応じていない。

原題:Meta Taps Top Researchers From Google, Sesame for New AI Lab (3)(抜粋)

--取材協力:Kate Clark、Davey Alba.

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