(ブルームバーグ):米ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)が3日に発表した2-4月(第2四半期)の売上高は市場予想を上回った。同社は関税が今年度に事業に及ぼす影響は従来予想よりも軽減する見込みだとした。発表を受けて株価は時間外取引で上昇した。
発表資料によると、2-4月期の売上高は前年同期比6%増の76億3000万ドル(約1兆1000億円)、一部項目を除いた1株利益は38セントとなった。アナリスト予想平均は売上高が74億6000万ドル、1株利益が33セントだった。
アントニオ・ネリ最高経営責任者(CEO)はインタビューで、関税の影響はより軽微になる見込みだと述べた。関税による通期の調整後1株利益の押し下げ幅は4セントと、従来の7セントから縮小する見通しだとした。
通期の調整後1株利益は1.78-1.90ドルの見込みとし、レンジの下限を8セント引き上げた。市場予想の平均は1.80ドル。
AI需要の高まりが追い風となり、HPEやデル・テクノロジーズ、スーパー・マイクロ・コンピューターなどの高性能サーバーやハードウエアの販売に弾みが付いている。ただ、こうした製品にはエヌビディアなどの高価なAIチップが必要なため、利益率は低くなる傾向にある。
HPEによれば、2-4月期のAIシステムの売上高は10億ドルと、アナリスト予想の平均(7億9800万ドル)を上回った。競合するデルの直近四半期のAIサーバー売上高は18億ドルだった。
HPEは10月通期の為替調整後の増収率見通しを7-9%と、従来予想の7-11%から上限を引き下げた。
3日の米株式市場引け後の時間外取引でHPEの株価は一時約3%高を付けた。年初来では17%下げている。
原題:HPE Posts Strong Revenue Growth, Sees Reduced Tariff Impact (1)(抜粋)
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