(ブルームバーグ):トランプ政権がベネズエラ移民、数十万人分の一時保護資格(TPS)を停止したことを受け、米フロリダ州にあるウォルト・ディズニーのテーマパークで働く従業員の労働組合は、在留資格を失う従業員への支援を会社側に求めた。今回の措置でディズニーは数十人の雇用一時停止に追い込まれた。
6労組で構成されるサービス業労働協議会(STCU)は22日の共同声明で、「われわれの同僚や友人、隣人であるこれらの労働者は、ディズニーの成功とフロリダ中部の活気ある文化に多大な貢献をしてきた」と表明。「TPS取り消しは政策決定にとどまらず、移民コミュニティーに対する冷酷で計画的な攻撃だ」と批判した。
フロリダ州にあるディズニーのテーマパークで働く約4万5000人の従業員を代表するSTCUは、法的支援の提供や雇用保護、連邦レベルでの従業員擁護など、さらなる対応を会社側に求めている。
この数日前、米連邦最高裁は米国土安全保障省による一部ベネズエラ人のTPS停止措置を一時的に容認する判断を示した。この決定により、約35万人が強制退去の対象となった。
ディズニーは今週、TPS保有の従業員に30日間の無給休職をメールで通知した。ブルームバーグが確認した社内メールによると、この期間の終了時点で有効な就労許可証を提示できない従業員は解雇される見通しだ。
対象となったディズニー従業員は約45人。同社はこれら従業員の移民手続きを支援し、福利厚生の提供を継続する意向を示している。
原題:Disney Unions Condemn ‘Attack’ on Immigrants After Visas Revoked(抜粋)
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