(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、関税問題で主要経済国が歩み寄る中でも、関税を巡る緊張によって変化した国際貿易が元に戻ることはないとの見解を示した。
ラガルド氏はカナダ放送協会(CBC)に対し、「国際貿易が二度と元に戻らないことは明白だが、さらなる交渉が行われることも明らかだ」と語った。カナダのアルバータ州バンフで開かれた主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議に合わせてインタビューに応じた。
同会議は22日、共同声明を採択して閉幕した。共同声明は米関税政策を巡る各国の見解の相違には触れず、世界経済の「過度な不均衡」に対処すると明記した。この文言が中国を念頭に置いていることは明らかだ。
ラガルド氏は「貿易秩序に関わる全ての国が、長年続いている大きな不均衡の是正に今後も動くだろう」と話した。
原題:Lagarde Says International Trade Will Never Be the Same (1)(抜粋)
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