政府は、けさの閣議で、いわゆる「年収106万円の壁」の撤廃などを盛り込んだ、年金制度改革関連法案を決定し、先ほど、国会に提出しました。
年金制度改革関連法案はパートで働く人が厚生年金に加入しやすくなるよう、「年収106万円の壁」と呼ばれる年収要件が撤廃されることなどが盛り込まれています。
ただ、政府は当初、“就職氷河期世代”など年金が少ない世代の救済を目指し、「基礎年金」を底上げする方針でしたが、その財源として会社員らが加入する「厚生年金」の積立金を活用することに自民党内から「流用だ」との指摘が相次いだため、この内容は削除されました。
政府は16日午後5時、法案を国会に提出しました。審議入りは来週20日になる見通しです。
改革の柱が削除されたことに野党からは「骨抜きだ」と批判の声が上がっていて、会期末まで残り1か月と迫る中、年金をめぐる与野党の激しい論戦が予想されます。

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