16日の債券相場は中長期債が上昇。米国市場で弱い経済指標を受けて年内2回の利下げ観測が強まり、長期金利が低下した流れを引き継いでいる。超長期債は引き続き需給懸念から売られている。

1-3月期の実質国内総生産(GDP)が4四半期ぶりにマイナス成長になったが、織り込み済みで反応は限定的だった。東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジストは、中長期債は米長期金利低下を受けて素直に上昇する一方で、超長期債は「値が重い」と語る。

アクサ・インベストメント・マネージャーズの木村龍太郎シニア債券ストラテジストは、超長期債は供給が需要を上回る状態が続いていると話す。1-3月のマイナス成長についても「景気が良くないことが相場の支えになっておらず、財政拡張につながるとの連想からむしろネガティブに働く可能性もある」と指摘する。

 

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