米国のシェール業界関係者の間で、今年年末時点の米原油先物相場は現在の水準付近にとどまるとの見方が優勢となっている。米テキサス州フォートワースで開催された業界イベント「スーパーDUGカンファレンス&エキスポ」での調査で明らかになった。

主催者が実施したリアルタイム調査によると、回答者の約42%がニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は年末に1バレル=60ドルになると予想した。14日終値は約63ドルだった。また約25%が55ドルと予想し、65ドル以上とする回答も同程度の割合だった。

コンチネンタル・リソーシズの共同創業者ハロルド・ハム氏は同イベントで、「現在の価格水準を踏まえれば、低価格が長期化することを想定すべきなのか問えば、おそらくそうだ」と語った。

シェール企業の経営陣は、価格が採掘採算ライン割れ近辺で推移していることから、相場動向を注視している。トランプ米大統領が仕掛けた貿易戦争による需要懸念や、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の供給拡大を背景にニューヨーク原油先物は年初来で約12%下落している。

原題:Much of Shale Patch Expects $60 Oil at Year-End, Survey Says (1)(抜粋)

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