米国株に信頼を寄せる投資家が市場に戻ってきた。米中関税引き下げを受けた相場上昇に伴い、米国株上場投資信託(ETF)は累積資金流入で債券ETFを再び上回った。

株式ETFの「バンガードS&P500ETF(VOO)」「SPDR・S&P500ETFトラスト(SPY)」「iシェアーズ・ラッセル2000ETF(IWM)」の3本は、過去2日間で合わせて60億ドル(約8800億円)程度の純流入を記録した。

株式ETFへの資金配分の回復は、政策の不確実性などに対応する米企業の利益創出力を投資家が信頼していることを示す。

5月初めには、債券ETFが株式ETFよりも多くの資金を集めていた時期もあった。

ストラテガス・セキュリティーズのシニアETFアナリスト、トッド・ソーン氏は「モメンタム(勢い)が本当に全てで、タクティカル(戦術的)な投資家はモメンタムが引き続き強い中でリスク資産配分を増やす必要がある」と指摘した。

米関税の一部停止などに伴いリスク資産が急上昇した一方、金などの安全資産は下落。S&P500種株価指数は13日、年初来の下落分を取り戻した。

 

原題:Stock ETFs Reclaim Flow Lead as VOO Hits $648 Billion in Assets(抜粋)

--取材協力:Vildana Hajric.

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