(ブルームバーグ):米スターバックスのバリスタ(店舗スタッフ)は11日以降、新たな服装規定に抗議するため、米国の約100店舗で職場放棄に踏み切っている。従業員を代表する労組が明らかにした。
労組「スターバックス・ワーカーズ・ユナイテッド」によれば、従業員がストに参加している店舗は13日時点の約50店舗から増加。同組合はスターバックスが米国内で直営する1万余りの店舗のうち約570店舗のバリスタを代表している。今週に入りストで営業に支障が出ていた店舗が通常営業に戻る一方で、別の店舗では新たにストが始まっている。
12日から適用された新服装規定で、バリスタは無地の黒いトップスの着用が義務づけられた。従来は任意の色のトップス着用が認められていた。そのほかにも、ボトムスも含め新たなルールが導入された。
同組合は、労使契約交渉中にこのようなルール変更を行うことは違法であり、誠実に交渉を進めていないことを示すとして、全米労働関係委員会(NLRB)に申し立てを行った。
スターバックスは14日、米店舗の従業員のうちストに参加したのは1%未満で、ほぼ全ての店舗が営業を継続していると説明。届け出によれば、昨年9月29日時点で同社は米国の直営店で20万1000人を雇用している。
スターバックスが5四半期連続の既存店売上高減少からの反転を目指す中、バリスタらは新服装規定は業務改善につながらず、むしろ新たな衣服の購入が経済的負担になると主張。会社側は、スターバックスのロゴ入りシャツ2枚を無償で提供するが、新服装規定が施行された12日までに届くとは保証できないと説明していた。
原題:Starbucks Barista Strike Over Dress Code Reaches 100 US Stores(抜粋)
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