英金融街シティーにある米銀JPモルガン・チェースのオフィスが落書きされた。過去数年に抗議活動の標的とされてきたシティーで、新たに被害を受けた企業となった。

JPモルガンの資産運用・富裕層向けサービス部門が入居するブラックフライアーズの複合施設では、回転式ガラスドアが破壊され、外壁には赤いペンキが吹きつけられた。かつてシティー・オブ・ロンドン・スクールが入っていたこの建物のビクトリア様式の華麗な正面部分にも被害が確認された。カナリー・ワーフにある同行のロンドン本社は被害を受けていない。

赤い塗料で落書きされたJPモルガンのロンドンのオフィスビル(5月14日)

現時点で、犯行声明は出ていないが、近年シティーで起きた親パレスチナ派や気候変動問題の活動家による抗議行動と類似点がある。

昨年にはパレスチナ・アクションという組織が、英銀バークレイズのイスラエルとの関係に抗議し、同行のオフィスを標的にした。2021年にはスタンダードチャータードのロンドンのオフィス前に数百人の抗議者が集まり、赤い塗料を建物に吹きつけた。

JPモルガンの広報担当者はコメントを控えている。

原題:JPMorgan’s Ornate City of London Office Vandalized by Protesters(抜粋)

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