三菱自動車は台湾の「鴻海精密工業」からEV=電気自動車の供給を受けると発表しました。来年後半からオセアニア地域で販売する方針です。
三菱自動車工業は、台湾の電子機器受託生産大手「鴻海精密工業」からEV=電気自動車の供給を受けることで合意したと発表しました。日本の自動車大手が鴻海からEVの供給を受けるのは初めてです。
販売する具体的な車種は公表されていませんが、来年後半をめどに、オーストラリアやニュージーランドで販売を始める予定です。
iPhoneなどの生産を手がける鴻海は、EV事業のトップに元日産の関潤氏を迎えるなどEV事業の強化を進めています。先月、都内で開いたEVの戦略説明会でも2027年までに日本に電気自動車を投入する方針を明らかにしていました。
また、三菱自動車は今後も日産やルノーと協力しながら、世界各地で電気自動車のラインアップを広げていくとしています。
EVをめぐっては開発費用の増大で価格が高止まりしていて、三菱自動車は鴻海などと協業することで開発期間を短縮し、コストを抑え、商品力を強化する狙いがあるとみられます。

【中国シャオミはEVでAppleを超えるか】初のEV車「SU7」はポルシェ似?曖昧な「学習」と「模倣」のライン/先行するBYDとテスラ 障壁となる関税/世界の乗用EV販売の64%超は中国が寡占