ソニーグループとシンガポールの政府系ファンドGICが、音楽著作権の取得を目的とする合弁事業を設立する。20億-30億ドル(約3060億-4600億円)を投資する計画だ。両社が米国時間28日に発表した。

ソニーの音楽部門は世界最大級の規模。同部門が取得した楽曲カタログの運営を担うほか、配信サービスへの配給や、古い楽曲の映画・広告向けライセンス供与などを手がける。

GICは資本と投資のノウハウを提供する。GICの統合戦略グループ責任者ギリッシュ・カリラ氏は発表資料で、「長期投資家として、GICはソニーのような戦略的な業界リーダーに対し、創造的で柔軟な資本パートナーでありたいと考えている」とコメントした。

この合弁事業により、ソニーは楽曲ポートフォリオを拡充するための資金を得る。今回の取引により、世界の3大音楽会社はいずれも、すべての資金を自前で拠出することなく楽曲の権利を取得できるよう金融投資家との提携を構築したことになる。

ユニバーサルミュージックグループ(UMG)は2024年にダンディー・パートナーズと同様の取引を発表し、ワーナー・ミュージック・グループ(WMG)も昨年、ベインキャピタルと組んだ。

ソニー・ミュージックのケヴィン・ケレハー最高執行責任者(COO)は資料で、「GICとの提携は、長期資本とソニー・ミュージックグループの運営能力を結集し、最高水準のカタログを取得・管理することで、アーティストやソングライターの音楽に世界規模で新たな機会を生み出す」と説明した。

ソニーは第三者からの資金調達を活用しながら、著名な音楽カタログの取得を進めてきた。ブルース・スプリングスティーンの楽曲に加え、クイーンやピンク・フロイドの楽曲も取得している。

有料ストリーミングの成長を背景に、音楽著作権の価値はここ10年で急上昇した。音楽は経済の不確実性が高まる局面でも安定した資産とみなされ、投資家の関心も集めている。

ソニーとGICは、幅広いジャンルにわたる高品質で知名度の高い音楽資産の取得を目指す。GICは約10年にわたり音楽業界への投資を続けてきた。ソニーグループ傘下のソニー銀行も、今回の投資パートナーシップに参加する。

原題:Sony, Singapore’s GIC to Invest $2 Billion in Music Catalogs (1)(抜粋)

(発表内容を追加して更新します)

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