世界を揺るがしているトランプ関税。アメリカとの交渉のため、きょう担当の大臣が出発しました。日本経済に大きな影響を与えていますが、交渉の行方はどうなるのでしょうか。

トランプ関税の交渉役、赤沢経済再生担当大臣はけさ。

赤沢亮正 経済再生担当大臣
「自分でも驚くほど、けさ、落ち着いている。準備ができたということ」

日本時間のあす、アメリカ側との直接交渉に臨みます。

アメリカ トランプ大統領
「我々は日本でまったく車を売っていない。ゼロに近い」

トランプ政権は日本に対し、▼アメリカ車の安全規制の緩和や、▼コメなどの農産物の市場開放を求めるものとみられるほか、▼為替についても意見が交わされる可能性があります。

トランプ関税への不安は日本各地に広がっています。

軽快な掛け声とともに、次々と競りにかけているのは錦鯉。“泳ぐ宝石”とも言われていて、年々海外で人気が高まっています。

特に人気なのが…

JA魚沼 経営管理委員 大塚嘉和さん
「アメリカでのブームがぐっと伸びた。去年、一気にガっと上がったという感じ」

しかし、“トランプ関税”で今後の見通しは不透明に。

JA魚沼 経営管理委員 大塚嘉和さん
「錦鯉は趣味の品物なので、生活の方が重点的になればどうしても趣味のものは落としていく感じがあるので心配」

一方、ビジネスチャンスと捉える声も…

都内のステーキ店です。一番人気は、厳選したアメリカ産牛肉を使った1ポンド=およそ450グラムのステーキ。ただ、円安などで仕入れ価格は開店当時と比べて3倍に。こちらのステーキもこの4年で750円値上げしました。

ステーキハウス ミスターデンジャー 松永光弘オーナー
「今もうカツカツでやっているので、ちょっとは利益欲しいなと思う」

牛肉の価格高騰で経営が圧迫されているとこぼすオーナー。

トランプ関税の影響から、アメリカ産牛肉がもっと手軽に仕入れられるようになるのでは、と期待を寄せます。

ステーキハウス ミスターデンジャー 松永光弘オーナー
「中国とアメリカの関税合戦で、中国は今までほど(アメリカの)牛肉を輸入できなくなり、値段が下がるんじゃないのかなと」

トランプ関税をめぐっては、▼アメリカは145%、▼中国は125%の関税を互いに課す報復合戦の連鎖に。「中国の爆買い」がなくなり、手に入りやすくなるのでは。

交渉は一体どうなるのか、会談は日本時間のあすに行われる予定です。