米銀ゴールドマン・サックス・グループでは株式トレーディング収入が4-6月(第2四半期)に50億ドル(約8080億円)を超え、再び過去最高を更新する見通しだ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

四半期末まであと約1週間となる中、経営陣は同収入について1-3月(第1四半期)に計上した53億ドルを上回る可能性があると予測している。関係者は匿名を条件に話した。実際にそうなれば、ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均の47億7000万ドルを大きく上回り、3四半期連続で業界最高記録を更新することになる。

ゴールドマンの広報担当者はコメントを控えた。

関係者によると、同行の株式トレーディング部門はアジアでの取引活況に支えられており、トレーディングや資金調達関連業務の増加につながっている。AIおよびそれを支えるインフラ関連分野への投資拡大を材料に投機を狙うヘッジファンドの旺盛な需要が背景にあるという。

イーロン・マスク氏率いるスペースXの過去最大規模となる新規株式公開(IPO)を巡る投資家の熱狂も、ウォール街全体の株式部門に追い風となった。ゴールドマンは同案件で主幹事筆頭の座を獲得した。こうした大型案件は主に投資銀行部門に恩恵をもたらすが、関連する売買活動を誘発することでトレーディング部門の収益押し上げにもつながる。

トレーディング収入は、ウォール街の金融機関の決算で最も注目される指標の一つだ。市場の大きな変動局面でトレーディング部門がどのように収益機会を捉えるかを予測するのは難しいためだ。23日には韓国の半導体メーカー株の下落を受けて、AI関連相場の持続性に対する懸念が強まった。

強気相場の恩恵

ゴールドマンのデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)は今月、強気な市場センチメントや投資案件を求める潤沢な資金流入を追い風に、同行は恩恵を受ける立場にあるとの認識を示していた。

ソロモン氏は6月2日のニューヨーク・エコノミック・クラブでの講演で、「今の市場は、恐怖よりも強欲が勝っている局面にあるのは間違いない」と語った。

関係者の一部によれば、ゴールドマンの金利トレーディング収入も、第1四半期の予想外の不振を経て持ち直している。同四半期は株式部門が過去最高収入を記録したものの、金利部門の低調な業績がその成果に影を落としていた。ブルームバーグは4月、中東戦争を受けた金利急騰の影響で、同行の一部トレーディング部門が打撃を受けたと報じていた。

ゴールドマンは第2四半期、さらに2つの重要なマイルストーンを達成した。株価が初めて1000ドルを突破した。またM&A(合併・買収)や資金調達案件のランキングで首位を快走する投資銀行部門は、年初来の助言案件総額が1兆ドルに達した。1兆ドル到達は過去最速だった。

原題:Goldman Equities Haul to Rip Past $5 Billion Toward New Record(抜粋)

(第6段落以降を追加し、更新します)

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