米物流大手フェデックスが23日発表した3-5月(第4四半期)決算は、調整後1株利益が市場予想を上回った。ただ、貿易政策の変化やコスト増が宅配事業の逆風となっている。

発表によると、3-5月期の調整後1株利益は6.31ドルだった。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均の5.97ドルを上回った。

一方、フェデックスは「世界的な貿易政策変更による財務面への影響」が事業の逆風になっていると指摘した。3-5月期の利益率は8.4%と、アナリスト予想を下回った。

フェデックスの株価はニューヨーク時間午後4時23分(日本時間24日午前5時23分)時点の時間外取引で5.4%下落した。ここ数四半期は市場予想を大幅に上回る決算が続いていたことから、今回の決算は投資家の期待に届かなかったことが示唆された。

Photographer: Yuki Iwamura/Bloomberg

配送需要の低迷が続く中、フェデックスでは今年これまでの好調な流れが鈍化する恐れがある。同社は今月、貨物輸送部門を分離したが、イランでの戦争に加え、トランプ米大統領の関税措置に伴う貿易の流れの変化による混乱にも直面している。

フェデックスは2026年暦年の調整後1株利益について16.90-18.10ドルを見込む。25年の推定値15ドルから増加する見通しだ。新たな見通しには、分離した貨物輸送事業は含まれていない。今年に関する市場の利益予想が、この事業分離を織り込んでいるかどうかは現時点で明らかではない。

また、この見通しは、フェデックスが業績報告の基準を従来の会計年度ベースから暦年ベースへ変更したことを反映している。従来の会計年度末は5月31日だった。

6月1日にフェデックス・フレイト・ホールディングがフェデックスから独立して上場した。北米有数の貨物輸送会社として市場に参入したが、トラック運送業界は長引く貨物不況からの脆弱(ぜいじゃく)な回復局面にある。

原題:FedEx Tops Estimates While Warning of Trade Policy Pressure (1)(抜粋)

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