2025年春、「初任給30万円」続出の超売り手市場

2025年2月に公表された帝国データバンクの調査によると、2025年4月入社の新入社員の初任給について「前年度から引き上げる」と回答した企業の割合は7割を超えた。

初任給の金額としては「20万~25万円未満」が62.1%で最も高く、前年度と比べると4.7ポイント増加した。

実際、厚生労働省の調査によると、新規学卒者(大卒)の賃金は10年前に比べて上昇傾向にあり、2024年度には男性が25万円、女性が24万円をそれぞれ超えている。

2025年4月の新規学卒者のうち大卒者の社員の初任給は、「20万~25万円未満」からさらに上昇する可能性が示唆されている。

商社や金融、ゼネコンなどが相次いで「初任給30万円台」に引き上げるという報道を目にした人も少なくないだろう。物価高騰や人材獲得競争が激化するなかで、就職活動は「超・売り手市場」が進行しているといえる。