ソフトバンクグループは1日、 対話型AI(人工知能)ChatGPT(チャットGPT)を開発した米オープンAIに最大400億ドル(5兆9808億円)の追加出資を実施すると発表した。

発表文によると、ソフトバンクG分の実質的な出資額は最大300億ドルで、12月に完了を予定。残りの100億ドルについては、外部投資家にシンジケーションする方向で協議中。資金については、みずほ銀行などから借り入れ調達する予定。

これまで3期連続の赤字で守勢を強いられてきたソフトバンクGは、今年に入り「反転攻勢」に出ている。1月には、AIインフラ整備に今後4年で5000億ドルを投じる「スターゲート・プロジェクト」を発表、今回はオープンAIへの巨額の追加出資を発表するに至った。

ソフトバンクグループの本社ビル(東京)

ソフトバンクGとオープンAIは2月、日本で合弁会社を設立することに合意したと発表した。新会社を通じて、「クリスタル・インテリジェンス」と名付けた新しい人工知能(AI)サービスを日本企業向けに売り込む。

ソフトバンクGの孫正義社長はこれまでオープンAIが開発したチャットGPTの将来性を評価し、共同創業者のサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)と親交を深めてきた。23年6月の株主総会ではアルトマンCEOと「毎週、何回も何回もチャット、または面談している」ことを明らかにしていた。

オープンAIのバリュエーションは3000億ドル。ブルームバーグは3月27日、ソフトバンクGが主導で総額400億ドルの資金調達ラウンドが終了に近づきつつあると報じていた。

都内の大学で学生と対話するオープンAIのアルトマンCEO(2023年)

基の情報をご覧になるにはこちらをクリックしてください

(詳細を追加しました)

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.