財政悪化の懸念から、きょうも国債を売る動きが続き、長期金利は一時1.835%まで上昇しました。外国為替市場では円も売られ、1ドル=157円台半ばまで円安が進んでいます。

きょうの債券市場で長期金利の代表的な指標である10年物の国債の利回りは一時1.835%まで上昇しました。およそ17年半ぶりの水準を更新しています。

市場で意識されているのは日本の財政の悪化です。

政府は、あすにも策定する総合経済対策の規模について、21兆3000億円程度とする方向で最終調整に入りました。

給付や電気・ガス代の補助などを盛り込んで去年を上回る規模となっていて、財政が悪化するとの懸念から国債が売られ、長期金利の上昇が続いています。

また、外国為替市場では円も売られています。

円相場は▼1ドル=157円台半ばまで円安に振れているほか、ユーロに対しても円が売られ、▼一時、1ユーロ=181円40銭台をつけるなど円安が加速しています。